敏感肌の原因について

多くの女性が悩まされている「敏感肌」は、ちょっとした刺激でもヒリヒリしたりかゆくなったりしてしまい、辛いものです。

しかし、そもそもなぜ敏感肌になってしまうのでしょうか?その原因は人によって様々です。

そこで、今回は敏感肌を引き起こす原因についてまとめてご紹介いたします。

そもそも敏感肌とは

人間の肌は常に紫外線や空気の乾燥、ホコリなどの汚れ、化粧品などさまざまな外的刺激を受けていますが、お肌のバリア機能が正常に働いていれば、刺激を受けてもトラブルを感じることはありません。

しかし、何らかの原因でバリア機能が低下してしまうと、ちょっとした刺激でも以下のような症状が出ることがあります。

・赤くなる
・かゆくなる
・ひりひりする
・かぶれる
・化粧品がしみる
・粉をふくことがある

敏感肌になってしまう原因とは

敏感肌になる原因は、一つだけでなく人によって異なります。
また、複数の原因が絡み合って起こっている場合もありますので、まずは簡単なセルフチェックを行なってみましょう。

敏感肌の原因セルフチェック

以下の項目のうち、自分に当てはまるものにチェックをしてみて下さい。

【アレルギーや生まれつきの肌の弱さ】

・自分自身がアレルギー体質
・両親や兄弟にアレルギー体質の人がいる
・花粉症の症状がる
・ぜんそくの症状がある
・過去にアトピーだった

【ホルモンバランスの変化】

・生理前後に荒れやすい
・妊娠中
・1年以内に出産した

【生活習慣】

・食事が偏っている
・睡眠時間が不規則
・睡眠時間が6時間未満
・ストレスを感じることが多い

【間違ったスキンケア】

・洗浄力の強いクレンジングや洗顔を使っている
・オイルタイプ、シートタイプのクレンジングを使っている
・少量の化粧水とクリームしか使わない
・よくマッサージをする
・よくパックをする

どの項目に当てはまったかによって、あなたの敏感肌の原因が分かります。 それぞれについての詳しい説明は次で行います。

アレルギーや生まれつきの肌の弱さ

小さい頃からかぶれやすかったりアトピーの症状があったりする場合には、生まれつき肌が弱い可能性があります。

お肌が乾燥しやすい体質でもあるので、できるだけ刺激の少ない化粧品を使用して、優しく潤いを与えてあげて下さい。
また、アレルギーが原因で敏感肌の症状が出ることもあります。

今までアレルギーではないと思っていたのに、皮膚科を受診するとアレルギーが原因だったという事もあるそうです。 皮膚科などでアレルギー反応が起こる成分を特定するパッチテストなどをうけることもできますので、症状が改善されない時には一度検討してみて下さい。

ホルモンバランスの変化

女性は月経前後や妊娠・出産によってホルモンバランスが大きく変化します。
それによって、今までなかった敏感肌の症状があらわれることがあります。

しかし、ホルモンバランスの変化による敏感肌の症状は一時的なもので、ホルモンのバランスが安定すると治ることがほとんどです。

保湿効果の高い化粧品選びや肌への負担の少ないスキンケアを心がけましょう。

生活習慣

バランスの悪い食生活や睡眠不足が続くと、健康なお肌を作るために必要な栄養や成分が十分に届けられなくなり、その結果ターンオーバーが乱れたり、健康な皮膚の細胞が作り出せなくなり、お肌が敏感な状態に傾きやすくなります。

健康的な生活習慣を身につけることが、健康なお肌に導くことになりますので、少しずつ心がけていきましょう。
3食バランスの良い食事をとって、睡眠時間も6時間以上しっかりと取りましょう。

また、ストレスを溜め込むことでも自律神経のバランスが崩れやすく、ホルモンの分泌などにも影響を与えますので、うまく付き合いながら発散していくようにしましょう。

間違ったスキンケア

お肌が敏感な状態になっている方の多くが、間違ったスキンケアによって刺激を与えてしまい、角層を削ってしまっていることが原因です。

間違ったスキンケアを続けていると、肌内部にある保湿成分も減少してしまい、乾燥が進んで敏感な状態になるという悪循環に陥ってしまいます。
そこで、よくある間違ったスキンケアについて詳しく見ていきましょう。

【クレンジング】

クレンジングはメークなどの油汚れを落とすものです。
オイルタイプは落とす力が強いですが、潤い成分である「セラミド」も一緒に洗い流してしまうので注意が必要です。

また、シートタイプはついゴシゴシとこすってしまいがちなので、お肌にとって必要な角層まで剥がし取ってしまう可能性があります。

敏感な状態になっている時には、リキッドタイプやジェルタイプなど刺激が少ないクレンジング剤を選ぶのがオススメです。

【洗顔】

洗顔をする時の水の温度は熱すぎたり冷たすぎたりしていませんか?
熱いお湯は皮脂を落としすぎて乾燥を進めてしまいます。

また、洗顔に使用する水の温度自体が刺激になってしまう可能性がありますので、体温より少し低いくらいの温度のぬるま湯で洗顔を行いましょう。

洗顔に長い時間をかけすぎるのも注意したいポイントです。
肌の上に長い時間洗顔料が乗っていると刺激になりますし、ついゴシゴシとして摩擦を起こしてしまいます。

洗顔後のすすぎは十分に行い、生え際やアゴ周りなどにもすすぎ残しがないようにしましょう。

【化粧水・美容液・保湿クリーム】

乾燥したお肌にしっかり潤いを与えようと、入念にコットンパッティングをしたり、力の入ったマッサージで美容液を塗ったりしていませんか?

それ自体が刺激になって、敏感肌の原因を引き起こしている可能性があります。
化粧水や美容液は、こすってしまわないように手のひらで優しくあたため、ゆっくりなじませてください。

また、化粧品を選ぶ際には、敏感肌の方が不足しがちな「セラミド」を配合した化粧品を選ぶようにしましょう、中でも、肌に一番馴染みやすく保水力も高い「ヒト型セラミド」を使用したものがオススメです。

まとめ

敏感肌の原因には様々なものがありますが、共通して言えるのは低下したバリア機能を改善する必要があるということです。

そこで、最も大切なことは正しいスキンケアで必要な潤いを与え、健康なお肌を取り戻していくことなのです。

いつものスキンケアを見直すだけで、あなたの敏感肌も改善するかもしれませんので、まずは自分の肌の状態と向き合ってその原因を探ってみてください。