敏感肌におすすめのセラミド配合化粧品

敏感肌のケアには「セラミド」が良いという話を聞いたことがある方は多いと思います。
しかし、そもそも「セラミド」とは何なのか、どうして「セラミド」が敏感肌に良いと言われているのかを知っている人は少ないのではないのでしょうか?
そこで「セラミド」の働きや化粧品に使われている「セラミド」の種類についてご紹介いたします。

そもそも「セラミド」って何?

お肌の表面を覆っている角層内には角質細胞と呼ばれる細胞がレンガのように並んでいます。そして、その角質細胞の周りには、細胞間脂質が存在し、細胞同士をつなぎとめるだけでなく外部からの刺激や異物を防いでくれるバリア機能としての働きもあります。この細胞間脂質の主成分が「セラミド」です。

この「セラミド」は、水分を層の間に挟み込んで保持するので高い保水力があり、お肌の約80%もの水分を保持しているとも言われています。

水分をたくさん挟み込むことで肌内部からの水分の蒸発も防いでくれるので、敏感肌の方が気になる乾燥も予防することができます。

しかし、加齢とともにだんだんと「セラミド」の量は減少してことでバリア機能が低下して、刺激を受けやすく乾燥しやすいお肌になっていってしまうのです。
だからこそ、化粧品などで「セラミド」を外から補ってあげることが大切です。

化粧品に含まれている「セラミド」の種類って?

化粧品などに配合されている「セラミド」には、大きく分けて4つの種類があります。
ここではそれぞれの特徴をご紹介します。

ヒト型セラミド

化粧品の成分表では「セラミド1」「セラミド2」などセラミドの後に数字がつく表記や「N―ステアロイルフィトスフィンゴシン」「ヒト型ナノセラミド」と記載されている成分で、ヒトの肌にあるセラミドと同じ構造で酵母から作られたセラミドです。
人のお肌に含まれている「セラミド」と同じ構造なので肌なじみがとても良く、保湿力も高いのが特徴です。

天然セラミド

化粧品の成分表では「ビオセラミド」「セレブロシド」「ウマスフィンゴ脂質」などと記載されている成分で、動物の脳や脊髄から抽出したセラミドです。
動物由来の成分なので、人間のセラミドと構造が近く保湿力が高いのが特徴です。

植物性セラミド

化粧品の成分表示では「植物性セラミド」「コメヌカスフィンゴ糖物質」などと記載されている成分で、コメヌカ、とうもろこし、ダイズ、コンニャクなどから抽出されたセラミドです。
ヒト型セラミドや天然に比べると、ヒトの身体に存在するセラミドとは構造が少し違うため効果は少し低くなると言われています。
また、原料である植物にアレルギーのある方は使用することができません。

疑似セラミド

化粧品の成分表示では「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」などと記載されている成分で、「合成セラミド」とも呼ばれています。

石油原料からセラミドの構造に近づくよう合成されたもので、あくまでもセラミドに似たものであり全くの別物です。
大量生産が可能で安価に入手できますが、保湿力ではどうしても劣ってしまいます。

敏感肌には「ヒト型セラミド」が配合されているものを選ぼう

いくつかある「セラミド」のうち、人の肌に存在する「セラミド」と全く同じ構造なのは「ヒト型セラミド」だけです。

敏感肌は、ちょっとしたことでも刺激になりやすくトラブルの原因にもなりますが、自分の肌と同じ構造の「セラミド」であれば安心して使用することができます。また、肌なじみがとてもいいので、浸透力が高いのが特徴です。

「セラミド」を補うことで、角層の水分保持力が高まります。 お肌が十分に潤うと、お肌のバリア機能で外部からの刺激や内部からの水分の蒸発を防いでくれるので、敏感肌のケアには「ヒト型セラミド」が最適なのです。

まとめ

セラミド配合と書かれている化粧品でもまずは成分表を確認して、「ヒト型セラミド」が配合されているものを選ぶのがオススメです。
「ヒト型セラミド」が配合されている化粧品で優しくケアしてあげることで、敏感肌を改善し、イキイキとした素肌へと導いてあげてください。