ストレスが睡眠に与える影響について
ストレス社会と呼ばれている現在は、日常生活の中の様々な場面でストレスを感じてしまいますね。
昔からストレスが続くと不眠症になりやすいと言われていますが、実際のところ本当なのでしょうか?
今回は、ストレスが睡眠に与える影響についてご紹介いたしますので、参考にしてみてくださいね。
ストレスが続くと不眠症になりやすい?
そもそも私達の身体には自律神経と呼ばれている「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経が、体内のバランスを保っています。
交感神経は、昼間の活動の時に優位になる神経です。元気に活動している状態、身体を戦闘状態にする神経です。
副交感神経は、夜間や身体がリラックスしている時に優位になる神経です。身体を修復する働きを持ちます。
昼は「交感神経」、夜は「副交感神経」が優位に切り替わることで、私達の身体は働くべき時に働き、休むべき時に休むという仕組みになっているのです。
ですが、昼夜逆転された不規則な生活や精神的・身体的なストレス等が原因で、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れることで、夜になっても交感神経が優位な状態になってしまい、興奮状態が収まらず、身体がリラックスできなくなってしまうのです。
交感神経が優位な状態での休息は、いくら寝ても疲れは取れませんし、細胞の修復も行われないため、「質の悪い休息」だとされています。
「質の良い休息」をとるためには、寝る前にしっかりと副交感神経を優位にし、自律神経を整えることが重要なのです。
自律神経の整え方
自律神経は、私達の意識とは関係なく働いている神経なので、意識的にコントロールできません。
では、どのように整えていけばいいのでしょう?
乱れてしまった自律神経を整えるには、以下のような方法があります。
腹式呼吸をする
まず最初に意識しておきたいポイントは「呼吸」です。
緊張している状態では呼吸が浅く短くなりがちです。このような呼吸ではリラックスできませんよね。
自律神経を整えるために、まず呼吸を整えましょう。
「腹式呼吸」は、自律神経を整えるために有効だと言われています。
鼻で息を吸いながらお腹を膨らませて、息を吐きながらお腹を凹ませること、息を吸ったときの倍くらい時間をかけてゆっくり息を吐くことを意識しましょう。
運動をする
自律神経を整えるための運動は、ウォーキングやジョギング等の有酸素運動がおすすめです。
普段動かさない筋肉や使っていない筋肉を使うと、筋肉がほぐれて血行が良くなるほか、内臓の働きも活発になって副交感神経が働きやすくなります。
入浴する
お風呂も副交感神経が優位になる絶好の機会です。
38~40度くらいのややぬるめの温度のお湯に浸かるようにしましょう。
無理な長風呂はせず、2〜3回にわけて身体をゆっくりと温めるようにしてください。
食後すぐのお風呂は身体に負担がかかってしまうので、食後1時間以上経ったくらいの時間に入るようにしてくださいね。
早寝早起きをする
規則正しい生活で、本来の身体のリズムを取り戻しましょう。
一般的に理想と言われている睡眠時間は、大体7時間程度です。なるべく確保するようにしてくださいね。
寝る前はテレビ・スマホを控える
テレビやスマホに使われているブルーライト等の明るさの強い画面は、寝付きや睡眠の質を高めるのに効果を発揮する睡眠ホルモン「メラトニン」の働きを弱めてしまいます。
寝る前の1~2時間前にはテレビやスマホの使用を控えてくださいね。
まとめ
ストレスというのは誰にでもあるものですが、自律神経を乱してしまうほどのストレスは問題があります。
睡眠は、身体や心のメンテナンスを行うために欠かせない活動です。
睡眠不足で心身が休まらないと、さらにストレスがたまってしまい、深刻な心身の病気を招く危険性があるので、ストレス自体を解消するか、睡眠時間を確保して、ストレス軽減に努めて下さいね。