乾燥肌が原因でまねく肌荒れについて

乾燥肌は肌のバリア機能が低下しているため、様々な肌トラブルを併発しやすい状態となっています。

次のような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

・カサつく部分が増えてくる

・ちょっとした刺激に敏感になる

・化粧品がしみるようになる

・かゆみがでてくる

これらは、肌の乾燥状態が悪化してきているサイン。放っておくと、肌トラブルに繋がりかねません。

早めに正しいケアを行い、健康な肌を取り戻しましょう!

乾燥肌の状態

乾燥肌は、皮脂分泌量の低下、角質細胞間脂質や天然保湿因子などの減少により肌の水分含有量が低下している状態です。さらに、水分を蓄えたり、乾燥や外部刺激から肌を守る役割のある角層が乱れているため、バリア機能も低下しています。

乾燥肌の具体的な症状には、カサつき・肌がつっぱる・化粧水をつけても乾燥するなどさまざまなものがあります。これらが悪化してくると、肌が粉をふいたようになる・化粧品がしみるなど肌がどんどん敏感な状態に傾いていきます。

乾燥肌が招く肌トラブルとは

「もともと私の肌は乾燥気味だから大丈夫」「ひどくなっていないから大丈夫」などと乾燥肌を放置したままでいると、症状が悪化するのはもちろん、肌荒れの原因にもなり、日常生活にもさまざまな支障を来たすようになりかねません。

前述のように乾燥肌は、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなるため、少しの物理的な刺激にも敏感になってしまいます。例えば、洋服の繊維が刺激になってしまい、チクチク・ゴワゴワ感が気になってしまったり、髪の毛でかゆくなってしまうなど日常生活のちょっとしたことが刺激になってしまうのです。

これらを放置すると、湿疹・かゆみなどの症状が起こり、それを繰り返すことで炎症を起こしてしまうなどの肌荒れの原因につながってしまいます。

かゆみのせいで睡眠不足になったり、掻き壊してしまった為に炎症を起こし、人前に出るのが億劫になってしまうなど、生活に支障をきたしてしまう場合もあるので、注意しましょう。

乾燥肌の肌荒れ予防

前述のような肌荒れを予防するためには、正しいスキンケアが大切です。

しっかりと肌にうるおいを補給して、乾燥肌による肌荒れを予防しましょう。スキンケアの際には、次のようなポイントを意識しましょう。

Point 1.洗顔の水温はぬるめに設定

熱による刺激は乾燥の悪化やかゆみを増す原因となります。42℃以上の高温は避け、ぬるめのお湯を使用しましょう。また、洗顔時に熱すぎるお湯を使用すると、必要な皮脂までも洗い流してしまい、乾燥状態が悪化してしまうことがあります。

Point 2.保湿を十分にする

乾燥肌の肌荒れを予防するためには、角層のバリア機能を正常に戻す必要があります。バリア機能を低下させるもっとも大きな原因は乾燥です。「保湿」は十分すぎるくらいしっかり行いましょう。

洗顔後、入浴後はできるだけ早く化粧水をつけ、クリームでフタをして水分が逃げないようにしましょう。

化粧水やクリームを選ぶときにチェックして欲しいのは、配合されている保湿成分。「セラミド」や「天然保湿因子(NMF)」など、肌にもともと存在している保湿成分が配合されているものを選びましょう。

特に、オススメなのは「ヒト型セラミド」配合の化粧品です。「ヒト型セラミド」は、人がもともと持っている「セラミド」と同じ構造のため、安全性が高く、肌へなじみやすい特徴があります。乾燥によって乱れた角層のすみずみまで浸透し、しっかりと保湿してくれるので、乾燥肌には特におすすめの成分です。

Point 3.刺激を与えない

肌のバリア機能が低下しているときは、普段使用している化粧品でも刺激を感じてしまうことがあります。そのため、肌に刺激を与える成分が配合されていないものを選びましょう。

具体的には、アルコール(エタノール)や合成香料などは、肌へ刺激を与える場合があるので、避けるようにしましょう。

※肌荒れを起こす成分には個人差があります。

正しいお手入れ方法

また、スキンケアを使用する際のお手入れ方法も重要です。
間違ったお手入れは、乾燥を悪化させてしまう原因になりかねません。

正しいお手入れで、しっとり潤った肌へと導きましょう。

1.使用量を守りましょう。

しっかりと使用量を確認し、記載された量を使用しましょう。少ない量での使用は、肌を擦ってしまい、肌への刺激になりかねません。化粧品の効果をしっかりと出す為にも、使用量を守ることをおすすめします。

2.手のひらで温める。

手のぬくもりでしっかりとあたためた後、肌になじませましょう。肌への浸透力が高まります。

3.内側から外側へ、優しくなじませる。

力をいれすぎず、ひっぱらないように行うのがポイントです。

4.しっかりと浸透させる。

顔全体になじませ、頬を包みこむようにハンドプレスしましょう。

5.重ね付けする。

乾燥しやすい部分には丁寧に重ね付けをしてください。