乾燥肌改善におすすめの食事

「保湿しているのに、肌が乾燥する…」
「なんだかお肌に元気がない…」
乾燥肌の改善には、日々のお手入れはもちろん、日々の生活習慣が大きく関わってきます。
外側からのケアだけでなく、内側からのケアもしっかり行ってうるおい美肌を手にいれましょう。

まずは生活習慣の見直しから~NGな生活習慣とは~

乾燥肌を改善するためには、内側からのケアがとても重要。食事の見直しの前にまずは普段の生活習慣の見直しをから始めましょう。ここではついついやりがちなNGな生活習慣をご紹介します。

1睡眠不足

働く女子なら誰しも経験したことのある「睡眠不足」。まさにお肌の大敵です。
午後10時~午前2時のゴールデンタイムと呼ばれる時間帯にぐっすり眠ることができるのが理想的。
この時間帯は、からだの中では成長ホルモンが分泌され、表皮では新しい細胞を生むために活発な細胞分裂が行われます。そのため、この時間帯に眠ることができなくなると、肌の再生ができず、キメが乱れるなど肌の不調につながってしまいます。
睡眠不足は心身の疲労感が増すだけでなく、ホルモンや自律神経の働きを乱して、さまざまなトラブルを引き起こす原因にもなるので、注意しましょう。

2食生活の乱れ

朝食を抜いたり、夜遅くに食事をしてしまう、不規則な食事時間や外食やインスタント食品などが多くなる栄養の偏った食事は、からだはもちろん、肌にも影響を及ぼします。
「朝昼晩と3食決まった時間に食べる」、「栄養バランスのとれた食事」を心がけましょう。

3ストレス

ストレスは、現代人とは切ってもきれない関係ですが、ストレスは美肌の大敵でもあります。
ストレスを感じている人は、ストレスを感じていない人に比べて角層細胞の面積が小さい傾向にあります。角層細胞の面積が小さくなると、保水機能やバリア機能が低下してしますことがあります。この状態が進むと、肌がカサついたり、敏感な状態になってしまうことも。
適度な運動、ゆったりした入浴、趣味を楽しむなどストレスを溜めないようにしましょう。

今日から出来る乾燥肌改善~食事編~

とはいえ、生活習慣を変えるのはなかなか大変ですよね。
ここでは、乾燥肌改善におすすめの栄養素と食事をご紹介しますので、ぜひ明日から気軽にとりいれてみてください。

1たんぱく質

筋肉・内臓・皮膚・爪・毛髪など人の体のいろいろな部分を作るのに欠かせない栄養素で、主として

「アミノ酸」からできています。肌のハリ・弾力を保つ「コラーゲン」のもとにもなります。
たんぱく質が不足すると、角層の生まれかわりが遅くなり、ターンオーバーが乱れてしまう他、「セラミド」や「NMF(天然保湿因子)」が正常に生産されなくなってしまいます。
生命活動を営むため人間の身体に必要な5大栄養素のひとつでもあるので、積極的に摂っていきたいですね。肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれる栄養素です。

2ビタミン類

ビタミンは、体の調子を整えるのに欠かすことのできない栄養素です。必要な量は少ないのですが、人の体の中で作ることができなかったり、作られても量が十分ではなかったりするので、食べ物からとる必要があります。乾燥肌の方は次のようなビタミンを積極的にとりましょう。

ビタミンA

ビタミンAには皮膚や粘膜を健全に保ち、角層のNMF(天然保湿因子)の生成を促し、肌を再生してくれる働きがあります。不足するとターンオーバーが乱れ、肌が荒れたり乾燥しやすくなってしまうので、意識して摂っていきましょう。
緑黄色野菜・サバなどの青魚・海藻類に多く含まれています。また、脂溶性ビタミンのため、油と一緒にとると吸収率が上がるという特徴があり、炒め物などの調理方法がおすすめです。ただし、過剰摂取には注意しましょう。

ビタミンC

ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素。水溶性のビタミンで、必要な量を毎日とることが大切です。
肌の弾力を担う「コラーゲン」や「セラミド」の生産を助けたり、シミの元になるメラニンの生成を防ぎ、美白効果やターンオーバーを促す作用等、肌にとって重要な働きをしてくれます。その他にも、免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果、ストレスに対する抵抗力を高める効果など、様々な働きをもっています。柿やキウイ、いちご等のフルーツやブロッコリーやパプリカといった緑黄色野菜に多く含まれています。

ビタミンE

肌の血行を促進し、新陳代謝を活発にします。抗酸化作用も強く、肌が老化する原因である活性酸素から細胞を守る働きがあります。また、女性ホルモンの分泌を助けるので、潤いのある肌へ導きます。
ビタミンEが不足すると、血行不良を引き起こしてしまい、肌がくすみがちに。「若返りのビタミン」とも呼ばれているので、意識して摂るようにしましょう。ゴマ、アーモンド、ナッツ類、大豆、アボガドなどに多く含まれます。

3亜鉛

亜鉛は、味覚の正常化をはじめ、皮膚や髪の健康、アルコール分解、性機能維持など幅広い役割があり

ます。たんぱく質・核酸の代謝に関与し、細胞分裂に必要な酵素を働かせる助けになります。不足すると、皮膚炎や湿疹などを引き起こしやすくなると言われています。牡蠣や肉類、魚など動物性食品に多く含まれるミネラルです。

まとめ

乾燥肌はお肌の一番外側にある角層が乱れ、お肌のバリア機能が低下している状態です。
元気な細胞をつくり、正常な角層をつくることが重要です。
スキンケアも重要ですが、まずは内側のケアを見直し、健康な肌状態を作り、バリア機能を回復させて、乾燥肌を改善していきましょう。